投資のヒント

    信用取引の「2階建て」はおすすめしない

    株式投資の世界で「2階建て」という表現があります。

    聞いたことがありますか?

    信用取引の「2階建て」はおすすめしない

    これは信用取引を行っている場合に使われる言葉で、現物取引だけしかやっていない方にとっては関係のない話になります。

    信用取引とは入金した現金や保有している現物株を担保にその約3倍まで取引ができる仕組みです。
    言ってみれば、証券会社から借金して株を売買するということです。

    その為、その活用には賛否両論あるところですが、私は活用していますし、信用取引をやっていなければ今の利益は達成できていないと思います。

    信用取引のメリット、デメリット

    【主なメリット】
    ­・自己資金の3倍まで売買することが出来る
    ­・短期間で大きな利益を出すことが可能
    ­・売買手数料が現物取引より低め(現引をすれば低い手数料で現物株をゲット)
    ­・空売りができる為、下落時でも利益が狙える
    ­・現物と同数の空売りをすることで、配当や株主優待をお得にゲットできる

    【主なデメリット】
    ­・短期間で大損する可能性がある
    ­・下落した場合、強制ロスカットや追証のおそれがある
    ­・保有している間、手数料が発生する
    ­・株主優待はもらえない(配当はもらえます)
    ­・基本的には6か月間までしか保有できない。(無期限の場合は手数料が高め)

    なんといっても3倍まで取引できるのが魅力です。

    例えば、自己資金100万円で、株価1,000円の株を買う場合、現物と信用で比較してみます。(手数料などは無視)
    現物の場合は1,000株買えます。一方、信用買いの場合は、3,000株は買えるわけです。

    その後、株価が33.4%上昇して、1,334円に上昇

    現物の場合は、334,000円、信用の場合は1,002,000円の利益になるわけです。
    当然利益も3倍になります。

    自己資金は100万円で変わりないわけですから、信用の場合は株価が30%ちょっと上がれば資金が倍になるわけです。

    現物で資金を倍にしようとすると、株価も倍になる必要があります。ただ、倍になるような銘柄に出会うことはそんなに多くありません。

    一方、信用取引の場合は株価が30%ちょっとあがれば、資金が倍になるわけです。
    株価が30%上がることはそんなに珍しくないため、資金を倍にする可能性は十分にあります。

    しかし、株価は値下がりすることもありますからその逆もあることを忘れてはいけません。

    先ほどの例で、今度は30%値下がりした場合はどうなりますか?
    現物の場合は、30万の損で済みますが、信用の場合は90万の損になります。
    自己資金が100万ですから、信用の場合は1発退場ですね。

    極端な事例で紹介しましたが、信用取引とは「諸刃の刃」ということです。
    活用する場合は、現物株以上にリスク管理能力が求められます。

    2階建て取引

    さて「2階建て」の話に戻りますが、2階建てとは現物で持っている株と同じ銘柄を信用取引でも買うことを言います。

    信用取引は現金の3倍まで売買できることは先ほどお話ししました。
    それはあくまで信用取引の枠としてはということになります。

    実は、担保となっている現金100万ですが、その現金で現物株を買ってもいいんです。
    そして、その株を担保に引き続き信用取引ができるのです。

    ただ、株を担保にした場合は、現物株の評価額の80%程度が担保として認められます。
    例えば、評価額100万の株を持っていれば、80万を担保にして信用取引ができるわけです。

    これをすることで、現金を担保にするより多くの株を買うことができます。
    そして、現物と信用で同じ銘柄を買うことを「2階建て」といいます。

    しかし

    これはお勧めしません。(絶対上がる確信があれば別ですが)

    なぜかというと、現物株を担保にした場合、現物株の株価が上下するば、評価額も当然上下します。

    つまり、株価が上がれば、担保が増えて信用枠も増える一方、株価が下がれば、担保が減り信用枠も減ります。

    信用枠を上限いっぱいまで使って買っていた場合、担保となる現物株が下がったらどうなると思いますか?

    そう、担保が不足してしまうんです。

    そうなると証券会社から「担保が足りないですよ!追加で入金するか、信用取引で保有している株を売ってください」といったメッセージが届きます。
    これが「追証」ってやつです。

    さらに、信用取引で買っている株が含み損を抱えている場合、その含み損は担保から差し引かれます。逆に、含み益があっても担保には加えてくれません。

    つまり、2階建てをすると、「現物株の下落」と「信用買いの下落」のダブルパンチを食らうことになるわけです。

    全力買いしていた場合、少し下がっただけでも、あっという間に担保が不足し追証の連絡がきます。

    その為、2階建て取り引きをしていると、SBI証券の場合ですが、ご親切に「2階建て取り引きは危ないですよ」という内容のメッセージをくれます。

    現物株を担保に信用取引する場合、2階建てでなく、それぞれ別の銘柄を買えば安全というわけではありません。どちらも下がれば同じことです。

    そのため、現物株を担保に信用取引する場合は、あまり値動きが大きくない銘柄や信用で買っている株とは異なる動きをする銘柄を買うのがいいと思います。

    私の場合、現物株は高配当銘柄や株主優待銘柄、リート、投資信託(債券)などが占めています。

    それらの銘柄はどちらかというと値動きがマイルドになりますので、多少はリスクを減らせると思います。

    今回はちょっと難しい話になってしまいましたが、まとめると信用取引は大きく勝てる面もありますがリスクもありますよ、特に2階建て取り引きはやめましょうという話でした。


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